
フフフ、来たね。
興味有りましたか、暗い話し。
それはね、
デザイン学校に通っていた頃の事、(どんだけ昔や)
私は片手にでっかい画板と
もうひとつの手に画材を提げて
朝の通学電車に乗っておりました。
「なんでこんなに混んでんの」
って言うくらいに混んでいて、
入り口横のくぼみにはまって動けない私。
前にはサラリーマンのおっさん、
後ろにはやかましい女子高生が数名
右はポマードかなにかの匂いのきついおじいちゃん、
タテの手すりにひっつかまってる。
左はたぶんおばさんだったと思います。
駅ごとに混ぜ合わされ、ある駅を出たとこで
後ろの女子高生のひとりが騒ぎだした。
「いやー、このひとさわってるー!!」
「えー無視してるー」
「まだ触ってるー!」
「痴漢ですー!!」 朝からなにやっとんねんほんまに。
両手塞がったままの私は
「どんなやつが痴漢してんねん」と、首だけ後ろを振り返ると
その女子高生達と目が合った。
気まずくって目線をそらすと
「あー、無視してる、痴漢ですー」 「え?」「おれ?」ええかげんにせえよお!両手に荷物持ってんのに。
と思い、なんとかもう一度振り向こうとしたんですが、
横のおばさんまで私から距離取りやがる。
その影響でおっさんやらじいちゃんやらがすきまを埋めたため
結局振り向けず、その間も女子高生達は
何やら不満を口々に…。
結局身の潔白を示そうと、両手塞がってるってことを
証明しようと、次の駅でホームに降りた。
そのドアから降りたのは私一人だったのだが
両手塞がってるやろ!とアピールしようとして振り返ったとこで
満員の車内からの冷たーい視線が
たったひとりホームに降りた私に降り注ぐ。
女子高生なんて私を睨みつけ何か叫んでる。
ドアが閉まり、電車が出る。
ぽつんとホームに私一人。
「もういやだ電車なんか乗るものか」
その日の講義を終え、まっすぐにバイク屋さんへ。
中古の原付バイクを買い、
翌日から電車なしの生活が始まりました。

2人で満員。そんなこんなだから、
いまだに電車は苦手。
だって見ず知らずの他人と肌が触れ合ったり
その人が吐いた息がかかったり、極端な話し、
その人の吐いた息を吸ってたりって…。
嗚呼おぞましい。
好みの人なら良いけれど

あ…。
その当時の私、
そんな趣味はまったくない!
神に誓って私じゃない!!!
はよ帰って来て。
満員電車 - SUPER BEAVER
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